2022年 西日本大会レポ 個人戦
部長です
8月末に西日本大会に出場してきたので、振り返りをしていこうと思う
先日読んだ大阪公立大将棋部の大会振り返りの記事が大変面白かったので、私も素人ながらしたくなってしまったのだ
棋譜や名前は相手の許可を取っていないので大学名、またはペンネームで
詳しく知りたい方は
令和4年度西日本学生将棋名人戦 - 関西学生将棋連盟 - atwiki(アットウィキ)
参照
予選一回戦(不戦勝)
予選はよくある4人リーグで2勝通過2敗失格
結構めんどくさい場所を引いてしまったが、1人欠席により1回戦が不戦勝
1回勝てば予選通過という状況に
日頃の行いがいいからである
とはいっても残っている2人が鬼門で、1回戦は観戦して情報収集することに
角換わり腰掛け銀から華々しい応酬が続き、名古屋大学の方が勝利したのだが、両者とも格が違いすぎる
感想戦で、勝たれた名古屋大の方が
「ここら辺(60~70手目くらい?)までは研究範囲だったんですけど・・・」
とか言い始めて悶絶
僕は振り飛車を指すと決心()
予選二回戦 対名古屋大学
前置きが長くなったが、2回戦
先手番を引くことに成功、最近は先手の方が勝率が高い
穴熊や早仕掛けなどの急戦を牽制する意味があり、見事に成功した
4五歩と位を取った局面は先手が若干指しやすいと思われる
ここまで来ると角道を開けるメリットも薄いので、閉じて真部流を目指していく
相手はこれ以上玉を堅くする手がないので、8六歩から攻めてきた
振り飛車らしく対応してこの局面
8六飛や6五歩~5五歩などがあり、調べると先手が少し余しているようだが難しそう
ここから6五銀と来たので、4八角6六歩7七桂!として先手優勢になりそのまま勝ち切ることができた
7七桂は指がしなる
振り飛車党は覚えておきたい手だろう
読み抜けていたらしいが、1回戦あれだけ強かった相手がするミスじゃない
初戦で相当疲れていたのだろう
ともあれこれで予選通過、次の本戦一回戦に勝てば二日目に出場できる
本戦一回戦 対立命館大学
運良く予選を1位通過したので、2位通過の人と当たる仕様に少し安心していた
いるよね、リーグ悪くて強豪なのに2位抜けしてくるやつ!
運勢は予選で使い切ったようだ
仕方ない、やるしかねえ・・・
振り駒の結果先手
もうその程度の運しか残ってないらしい
相居飛車では研究負けするのは必至だったので、今回も前述の三間飛車に
しかし強すぎた
序盤からあっという間に金損
研究範囲だったのに忘れてた(研究とは)
序盤から苦しいスタートだったが、なんとか食らいついてこの局面
3一飛成で馬取りと8三銀からの寄せを見ている
両方受けるなら5一飛か2一飛だが、実戦は5一飛
これには一発7三歩が好手で、同桂に8三銀と打てる
このとき2一飛なら8三銀が生じないため、後手が明快に勝ちだった
8三銀に玉を寄ればまだ後手が良いが、後手としても取って受け切りを目指したいところ
さて、ここで明快な寄せがあるのだが、全然見えず20分以上(持ち時間の2/3)考えて秒読みに突入
ようやく見えたと思ったが、重大なミスを犯す
良さそうな手は何個もあるが微妙に抜ける変化が多くて正解は1つ
考えてみてほしい
ここでは5一竜 同金引(寄) 8四香 9四玉 8六銀が必至級で、先手勝ちだった
実戦は先に8四香 9四玉を入れてから5一竜としたことで8五玉が生じ混戦に
玉が露出していたため寄せ切ることができたが、実は8五桂なら本当に逆転していたので本当に危ないところだった
終盤弱すぎぃ・・・
なんとか二回戦進出!
友達にだいぶ驚かれてちょっと嬉しかった!えへっ///
個人戦二回戦 対大阪大学
振り返ることがない()
いや~朝って頭働かないよね
ここ勝てばベスト4なのに、しかも強敵とはいえ一回戦の人よりはましの相手なのに
ここまで来れたのに浮かれすぎてコロッと負け
棋譜は残したけど何指したか印象が残ってねえ
いや~ほんとひどい
この大会悔やむとしたらここしかない
個人戦5位決定戦一回戦 対大阪公立大 MHR君
5位まで表彰があり、負けても戦いは続く
正直ここまで来れた時点で相当満足していて、ここから負けて8位でもいいかな~くらいに思ってた
相手はMHR君
中学生の頃から面識があり、常に僕より強くて昔から尊敬している友人の1人(友達だと思ってくれてるよねえ!?
不定期にネットで何局か指していたが、勝敗は言わずもがな
負ける気しかしなかった()
戦型は私の三間飛車(言わなくても分かるよね?)にMHR君の居飛車美濃囲い
正直ほっとした
実は練習将棋では角交換四間(KKS!)にぼこぼこにされており、研究が深くて大会で指されていたら時間があっても手も足も出なかったからだ
予選二回戦と形は似ているが、銀の位置が異なる
ここで6五歩や7三桂とされても難しそうだが、7五歩同歩7二飛から仕掛けてきた
ゆっくりしていると7六歩を打たれて苦しくなるので、5筋から捌きを狙いにいく
ここの前で手待ちに困って3筋の歩交換をしたのだが、これが大悪手
以降3五や3六をケアするのが大変で対局中後悔しかなかった
この局面ではチャンスが来ていて、それが7四歩
同銀は5四歩で困るため、6九飛成と攻め合いに来たが、7三歩成で先手優勢になった
しかし油断はできない
勝負手の連発でひっくり返された()
三切れ六段は伊達じゃない
ここはまだ少し先手がいいのだが、秒読みに焦った3二角成が悪手で逆転
ここでは5三銀から清算して3二角成なら余せていたようだ
しかし先手の切り札は端で、1五歩から切り込んでいった
最終的に玉の堅さと後手の読み違えで勝利したが、正しく対応されていたら負けてた
あとで調べたら評価値グラフは優勢ラインを反復横跳びしてた()
尊敬する友人に勝てたのは嬉しく、自信がついた
しかし本調子じゃなかったぽいので本気のときに再度手合わせしてみたいものだ
その後大会の空き時間にボコられまくったのは内緒()
西日本大会5位決定戦二回戦 対名城大学
ここも特筆することはないっす
一応例の三間飛車したけど乱戦になって純粋に棋力負け
踏み込むところで引いてしまったのが良くなかった
感想戦で踏み込んでいれば僕がよかったのでは?
となったが帰ってソフトに聞くと全然そんなことなく、最近だとあるあるな気もする
振り返り
なんか6位だった()
最後勝っていれば5位で賞状もらえたが、個人的には十分満足の結果だった
普段大会では時間を使わないのだが、さすがに30分60秒だと相手の時間削るのは限度があると判断してしっかり使ってみた
一応結果を出すこともできたので、これからは経験を生かして時間のバランスを考えていきたい
団体戦の方もあるが、とりあえずここまで読んでいただき感謝
よければ団体戦の振り返りもどうぞ
追伸
30分60秒もあると対局時間は2人合わせて軽く1時間くらい越えてしまうんすよ
僕けっこう水分飲む派で、一局で500ml以上は飲むんだけど、対局中とにかくトイレが行きたくなる()
それをいつ行くかが今大会最も長考したことかもしれないっすね~