2019年 秋中四国大会 個人戦 レポ①
2019年 秋中四国大会 個人戦 レポ①
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こんにちは。ふりともです。今回は前回に続いて、第102回中四国大会個人戦の自分の対局をメインに書いていこうかなと思います(あまり面白くはない)。
大会前はレートを溶かしまくり不調でしたが、前日の団体戦では成績はいまいちでもよい将棋は指せてたので特に不安はなく望めました。
しかし、予選のリーグ戦の初戦で1敗してしまい、いきなり苦しい立場に。そのあとは何とか勝って、予選トーナメントに進出。2日目(ベスト16)に残るにはここから3連勝しなくてはなりません。さあ、自分の入ったところは、、、
トーナメント1回戦は鳥取大学の1回生。昨日の団体戦では全勝の強豪。聞くところによると、元奨励会員であるとか..................
去年の秋の大会から個人戦はいつも鳥取の方に負けており、鳥取3タコだけはどうしても回避したいところ。同じく強豪を引きあてた松山大学の中村さんと気合を入れます(冷えピタ装備)。
さて、戦型は後手トマホーク。後手のトマホークは最近話題の振り戻しや三間飛車藤井システムなどと序盤を組み合わせると、振り飛車の中ではかなり優秀では?と思っていたりします。
後手番のトマホークは指しなれていませんが、本譜は先手が94の歩(以下符号は先手番で読む)で1手使い、94に飛車がいけなくなったので、先手番より若干得をしたトマホークになったと思ってました。勝負はもちろんまだまだこれから。
以下、15角と出てよくある変化に。もちろん互角進行です。
.ここで、相手の大きなミスが出ました。確かここでの相手の最善手は同角なのですが本譜は同桂。以下悪手を指すことなく、読みの入った手を指すことができ、着実に相手玉を追い詰めていきます。
相手玉までもう少しというところです。ここまで駒得は一回もありません。1回でもミスったら攻めが切れてしまいそうなので、ここでは持ち時間を大量に消費して終局図まで読みまくります。
少し進んで、ここでは相手玉をしとめる大技ががありました。
それは 11角成!!
これで必死がかかります。良ければ考えてみてください。
本譜は, 11角成, 13玉, 15歩, 同銀で12馬からの即詰みでした。実践では初めてのトマホークでしたが、なんとか勝ち切ることができました。正直、粘りの効かない戦型になったのは幸運でした。
必至の手順
11角成、同玉、23銀成、25銀、13歩、21角、同成香、同玉、22角、11歩、12歩成、同歩、13歩、11香、12歩成、同香、13歩、11歩、12歩成、同歩、13歩、11香、12歩成、同香、13歩、11歩、12歩成、同歩、13香、同歩、12香
二回戦は愛媛大学の2回生。春の団体戦では千日手のすえに負けており、なかなかの強豪。彼との対局は工夫の凝らされた面白い勝負になるので楽しみでしたがよりによって、何でここで~って思いもまあまあ、ありました。リベンジなるか…
戦型は後手ノーマル三間対??やっぱり面白い戦型になりました。
このような駒組になれば振り飛車の腕の見せ所です。抑え込まれらいように気を付けます。58の金を右は左のどちらに使うかが作戦の分かれ目でしたが、本譜は左に。
少し進んで、
相手が3筋からしかけてきたところ。相手にしていると調子よく相手の駒が出てくるので、なんとかいなして、中央から右で勝負するつもりでした。この辺は、かなり良い勝負だと思います。
また少し進んで、
相手が65歩とついてきたところ。これが疑問手だったようで、以下26角と好位置にセットすることができ一気に流れがきました。これが見た目以上にきつかったようです。指しにくそうですが、65歩に代えて73銀や74飛車がよかったようでこれならまだまだ難解でした。
以下76歩で44歩から疑問手なしで好調に攻めて以下の局面。
ここで44飛、同歩、31飛成とバッサリいったのがわかりやすい寄せで、43歩が入り寄り形になりました。
上に局面で相手の投了。これも何とか勝ち切ることができました。
この2局はどうしても負けたくないという思いが一層強く、より気持ちの入った対局になりました。また、強豪相手に勝つことができ、自信になりました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
分量が多くなりそうなので2回に分けます。
2日目まであと一局。勝つことができたのか次回につづく。